
大沼酒造店
所在地:宮城県柴田郡村田町村田町56?1
創業 :1712年(正徳2年)
代表銘柄:乾坤一(けんこんいち)

<300年以上の歴史を持つ蔵元>
山形県の名産品として知られている「紅花」。実は江戸時代に仙南地区でも本格的に栽培され、仙台と山形の街道の分岐点であった村田に集まる事になった商い文化。結果、商人集まる村田は「みちのくの小京都」と呼ばれる町へと発展していきます。今でもその影を色濃く残る町並みに堂々と君臨するかの如く蔵を構えています。

<宮城のお米に対するこだわり>
今でこそ、宮城の酒造好適米と言えば「蔵の華」がありますが、昭和の頃にはまだ存在していません。それでも地元の米・水・人を生かしてこそ本当の地酒と考え、県産米の「ササニシキ」を使うことに決めました。当時、コストも高く取り扱いが難しい飯米でしたが、地道に続けた事が、今となっては「乾坤一=ササニシキ」と言える蔵の個性へとなりました。現在では「愛国」や「ササシグレ」なども使用しています。

<乾坤一擲(けんこんいってき)>
1712年創業当初、『不二正宗』としてリリースされていたお酒は、1870年に蔵を視察に訪れた初代宮城県知事から提案を受け『乾坤一』に改称。「乾坤」は易学で陰と陽、あるいは天と地を指す言葉であり、のるかそるかの勝負をするという意味で、天地を潤すほどの満足を与える酒であれという想いが込められています。