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セイズファーム
所在地：富山県氷見市余川字北山238
設立 ：2007年（平成19年）
＜創始者の意思を継ぐ、氷見ならではの海のワイン＞
セイズファームは、富山湾と海越しの立山連峰をのぞむ、氷見の小さな丘の上に位置するワイナリー。20年あまり手つかずになっていた休耕地で、ブドウを始めいちじくや洋梨の栽培にヤギの飼育、そして養蜂などを行い、氷見ならではの海の恵み、大地の恵み、豊かさを次世代に残したい、という思いで活動しています。母体は「つりや」という魚問屋で、「セイズファーム（SAYS FARM）」という名前の由来は、魚問屋の社長の弟である釣誠二さんの「ワイナリーをやる！」という一言から始まったので、「言う」＝「SAY」でSAYS FARMとなったそう。しかし、誠二さんは40代という若さで志半ばにして亡くなってしまい、残されたスタッフ全員でその意思をしっかり引き継ぎ、氷見ならではの美味しいワインを造ろうと、毎日ブドウを丁寧に育てています。
＜アルバリーニョとの出会い＞
ブドウを植樹した当初はシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンが主に植えられていましたが、ここ数年はアルバリーニョを主に増やしています。アルバリーニョは元々リアス・バイシャスというスペインの雨の多い地域で栽培されている品種で、同じく雨の多い氷見に合っているのではないかと植えてみたところ、予想通り氷見の気候によく合い、栽培しやすいだけでなく造られたワインの質も良く、多く植えるようになりました。皮が厚いので病気になりにくく、しっかりと完熟するまで待っても酸の落ちないアルバリーニョは、セイズファームに新たな可能性をもたらしています。今はまだワインにできる量が少ないのですが、今後増えればシンプルに白ワインとして造る以外にも、樽発酵させてみたり、オレンジワインにしてみたりと、様々な構想があるようです。もちろん海の幸にもよく合うセイズファームのアルバリーニョ、これから更に楽しみです！