
くらむぼんワイン
所在地:山梨県甲州市勝沼町下岩崎835
創業 :1913年(大正2年)
設立 :2014年(平成26年)

<くらむぼんという名前と歩きかた>
『くらむぼん』という名前は、宮沢賢治の童話『やまなし』で蟹が話す言葉に由来します。人間と自然の共存、科学の限界、他人への思いやりを童話で伝えた宮沢賢治に共感し、この社名が名づけられました。現在4代目を務める野沢たかひこさんは2年間のフランス留学を経験し現地の醸造学校を卒業した実力派。歴史のあるワイナリーが新しい時代に沿ってあらたな進化を遂げようとしています。

<自然な味わいのワインを目指して>
くらむぼんワインは1913年の創業以来、地元のブドウ農家との結びつきを大切にして、自社畑のブドウの他に農家から直接購入したブドウを使用しています。その中でも1000年の歴史を持つと言われる、甲州種ブドウから造るワインにはチカラを入れています。
私たち"くらむぼんワイン"は人間が機械的にワインを製造するものではなく、ブドウがワインになるのを職人が手助けしていくものと考え、より自然な味わいのするワイン造りを目指しております。

<気候風土に合わせた栽培>
勝沼には独自の気候風土があり、畑それぞれにもテロワール(土地の個性)があります。くらむぼんワインの自社畑では、土地が本来持っている個性をなるべく残そうと、2007年から畑にほとんど肥料を与えず、耕さず、雑草を生やしたまま栽培する自然に即した栽培を行っています。
化学農薬や殺虫剤も使わないので、こまめに畑の手入れをし、風通しを良くし病虫害への対策をしています。もちろん自然に即した栽培なので虫に食べられた葉が所々見られますが、虫を食べる鳥も多く飛来したり、土中には様々な微生物や虫も多く住んでいたり、雑草の枯草が土壌を作ったりしています。