
宮坂醸造
所在地:長野県諏訪市元町1-16
設立 :1933年(昭和8年)
代表銘柄:真澄(ますみ)

<語り尽くせない歴史を持つ蔵元>
創業から350年以上の歴史を持つ宮坂醸造。始まりは1662年まで遡ります。信州諏訪の地にある諏訪大社のご宝物「真澄の鏡」を酒名に冠した酒を醸してきました。この時から既に近隣では味わいの評判がよく人気を誇ります。「松平忠輝公が愛飲した」「赤穂浪士の一人、大高源吾がその味を絶賛した」など当時の評判は今でも語られます。そんな中、大正の頃に天才と称された杜氏窪田千里氏が全国の銘醸蔵をたずね、1943年の全国清酒品評会で第一位を受賞したのを皮切りに、『真澄』を次々に品評会で上位入賞へと導いていきます。

<何物にも代えがたい、7号酵母発祥の誇り>
1946年には新酒の優良清酒酵母として「きょうかい7号酵母」が発見されます。
これは育種した酵母ではなく、蔵に住み着いた「蔵付き酵母」です。発見当初は七号酵母は華やかな吟醸香を醸し出す酵母でしたが、時代と共に菌も変化します。今では落ち着いた香りとバランスをもたらす酵母へと変化しました。今では全国の約60%の蔵元が使用し、その汎用性の高さを証明しています。この7号酵母に特許があるわけではありません。ですが、この「7号酵母発祥の蔵」という名にはお金では買えない価値と、宮坂醸造の誇りがあります。