
高嶋酒造
所在地:静岡県沼津市原354-1
設立 :1870年(明治3年)
代表銘柄:白隠正宗(はくいんまさむね)

<富士の恵みが生み出す日本酒>
静岡県と言えば、日本一を誇る富士山。この富士山から溶けた雪解け水は、硬度も低く軟水としてお酒造りに心地よい風味をもたらします。そのような水を地下150mから汲み上げ、するすると飲み続けられるお酒をめざす高嶋酒造の考えにもぴったりの仕込み水となっています。

<『白隠正宗』その名の由来>
駿河には過ぎたるものが二つあり 富士のお山に原の白隠。地元・沼津には、富士山と並び称される禅坊主がいました。彼は白隠禅師として松蔭寺で禅を広める為に膨大な著書群に加えて大量の禅画・墨跡を残しています。そんな白隠禅師はある時、朝廷から国師号「正宗国師」を賜ります。このことを伝えに松陰寺へと訪れた山岡鉄舟が寺で飲んだお酒に、白隠禅師の「白隠」と正宗国師の「正宗」を取って名付けられた『白隠正宗』が、そのまま銘柄の由来となっています。

<地酒を最高のコミュニケーションツールに>
白隠正宗という言葉が沼津由来であるように、造り手・高嶋一孝さんは地元にこだわり抜いたお酒造りに取り組みます。使用するお米も無農薬・減農薬で造られた「愛国」を定番商品に、また、山田錦を変化させた「誉富士」も使用。富士の水と地元のお米、静岡ならではのお酒造りには、まさにこの土地でしか造れないストーリーがあります。