「全ての産業は農に帰する」KINO/帰農 第2弾が登場
三重県で酒屋八兵衛を醸す元坂酒造より昨年リリースされた新ブランド「KINO/帰農」。
『全ての産業は農に帰する』というコンセプトのもと誕生。
日本酒を造るためにお米が栽培されるのではなく「米を育てる」という日本における農業の歴史があるからこそ、日本酒造りがあるという構想です。
第1弾同様、三重県多気郡に構える自社田で栽培した「伊勢錦」を使用。
前作との違いは、自然栽培から慣行栽培に変更したお米の育て方。
通常の酒作りのルーティンは精米歩合を決めてからそれに合うお米を買うが、あくまでも農に基づいた今作品では出来上がったお米の質をみて精米歩合を決めていきます。
この「伊勢錦」とは、現在では日本全国で元坂酒造のみが種を持ち、栽培している酒米です。
1000年にも及ぶ長い歴史の中で自然にこの地域に順応してきた伊勢錦、水が豊富な紀伊半島東側に流れる宮川、そしてその宮川が侵食した事で形成された土地で育ったお米と、その水で醸すお酒。
まさにしく「KINO/帰農」は、元坂酒造にしかできない酒造りが表現された作品なのです。
「KINO/帰農」と共に世に送り出したい価値とはなにか?
今まで農業を行った事無い人が新たに農業を行うことを「帰農」とも言うそうですが、あくまで農を生業にした「農業」ではなく、「農」を行う事が元坂氏の考えでもあり、今作品を開発した経緯でもあると語ります。
お酒を呑むときに、造りや精米歩合でそのお酒を見るのではなく
「どんな田んぼで、どんな人が作ったのだろう?」と。
年によっても、天気によっても、テロワールによっても異なるお米の仕上がり。
全く同じものは生まれない、再現性のない魅力。
「1000年以上の歴史がある田んぼで育ったお米」の価値。
そんなバックグラウンドに想いを馳せて、お楽しみいただきたい1本です。
お米を植えて収穫するまで約120日、そして生もと造りでお酒を醸し瓶詰めされるまで約60日。
稲からお酒になるまで、180日間の旅をした、ロマンあふれる1本です。
まさしく「米力」。
シンプルでエネルギッシュ、芯の強さを感じる味わいです。
グラス1杯の煌めきよりも一晩のやすらぎを。
ぜひこの機会にお楽しみ下さい。
【合わせて楽しみたい KINO/帰農 第1弾】
・KINO/帰農 720ml