-日本酒の原点「菩提泉」を約450年ぶりに復活醸造-
『菩提泉2021』。
室町時代、日本で初めてと言われている民間の醸造技術書「御酒之日記」。
そこには、日本清酒発祥の地「菩提山正暦寺」での、甕で仕込み、段仕込みを行わない、現在の日本酒の原点とも言えるお酒「菩提泉 ぼだいせん」の造り方が記されています。
今回、「御酒之日記」を参考に正暦寺と菩提もと研究会のメンバー(今西酒造、上田酒造、葛城酒造、菊司醸造、北岡本店、倉本酒造、八木酒造、油長酒造)で菩提泉を共同醸造しました。
菩提仕込みのお酒は最近でもいくつか造られていますが、今回のこの「菩提泉」は、上記の菩提山正暦時で仕込んだ「もと」を使用していること。
正暦寺で仕込んだもとを使ったお酒だけが菩提泉を名乗ることができます。
お米は、正暦寺寺領で正暦寺によって栽培された奈良県唯一の酒造好適米・露葉風米を100%使用。
仕込み水は正暦寺に湧く岩清水のみ。
バタースコッチにヨーグルトのような香り、蜜っぽさと乳酸の風味が特徴。
味わいは菩提もとらしい甘酸っぱさがあり、レモンヨーグルトのよう。
強い酸と白コショウのようなスパイシーさがあり、メリハリのある味わいで、甘みがあってもキリッと爽快な飲み心地。
お米はそこまで磨いていないので、ボディに厚みがあり、複雑な味わいに仕上がっております。
そのため、熟成による変化を楽しむことが出来る1本です。
ご購入後、ご自宅の冷蔵庫やセラーで熟成されるのもとってもオススメです。
奈良の酒蔵8蔵が、自分たちのルーツを求めて完成したお酒です。
ぜひ、日本酒の原点となる味をお楽しみください。