-精米歩合100%。大地のエネルギーを感じる日本酒-
奈良県御所市にて300年以上に渡り、酒造りを行う油長酒造。
蔵元が『伝統を改変し、新たな伝統を創造する』というテーマのもと、五感で楽しめるお酒として造られている代表銘柄『風の森』。
軽やかでとても繊細な味わいと、その親しみやすさから幅広い層に愛されています。
昨年そんな油長酒造からリリースされた『風の森 ALPHA8 大地の力』の第2弾が登場です。
『玄米(精米歩合100%)』を用いた日本酒であるという点が最大の特徴であるこの作品、今回は玄米使用率を60から80%へと高めました。
第1弾では『焙煎した玄米を使用することによって、そのお米が育てられた土地の力を最大限に表現すること』そして『今までの日本酒には見られなかった世界(とろみや色合い、風味)を垣間見ること』が出来たと語る杜氏の山本氏ですが、玄米特有の強すぎる個性が後味などにも出てしまうまど、酒質の透明感には課題を感じたと言います。
そこで今作品では玄米使用率を上げたものの、仕込みの配合、もろみの温度経過や麹を見直し、前回よりも『風の森らしい瑞々しさと玄米らしいワイルドさの両立』を狙ったと語っておりました。
今回も【Amorphous製法*】を用いて仕込まれた大地の力。
シャンパンゴールドの輝きを放つ美しさ、心地よいとろっとした質感、巨峰やお米そのもののニュアンスを感じる香り、前回より甘さは抑えめですが立体感が増し、酸が感じられクリアな後味、舌の上で感じる適度な穀物由来の旨味。
『ALPHA8 大地の力 ver.1』と比較しても大きな違いがあります、ぜひその進化をお楽しみください。
*【Amorphous製法】
お米が持つ結晶化したデンプンを特殊な加熱処理によって非結晶化(Amorphous)したお米を使用した醸造法。
これによってお酒の溶解性を高め、タンパク質や油分の分子構造を変質させることで未だない味わいの日本酒を造ることが可能になります。(油長酒造資料より)