宮崎の地で造られる驚きの液体
都農ワイン -Tsuno Wine-

「ブドウの里」から「ワインの里」へ

都農の魂、キャンベルアーリー
名産物のキャンベルアーリーは元々生食用のブドウとして育てられていました。このブドウから造られるワインはまるでイチゴのような香りが特徴で、この香りを嗅ぐと元気が出てきます。今ではシャルドネやシラー、ピノ・ノワールといったワイン用のブドウも都農町で多く栽培していますが、ワイナリーができるきっかけとなったキャンベルアーリーは正に都農の魂とも言えるブドウ。都農ワインのキャンベルアーリーのワインを飲むと、地酒とは正にこういうお酒のことだと、改めて感じます。

土づくりから徹底的に
ここの土質は排水性に優れている火山灰土壌の土ですが同時にブドウが必要とするカルシウムやマグネシウム等のミネラルが貧しい土壌でもあるそうです。都農ワインの土づくりは地元の農家さんに習い、積極的に堆肥を利用して土壌に顆粒状の土を造り、ブドウの根が張りやすい環境を調えています。こうすることで健全なぶどう樹木、ぶどう果実が得られるという考え方です。従来の日本の栽培法では、堆肥は窒素分およびカリウムが過剰になるとして、積極的には使用しません。都農ワインも数年、こうした栽培法を操り返してきました。しかし花芽(果実をつける芽)がつかない、腐敗果が多い、病気が多い、などの経験をしてきました。しかし樹は弱ってくると樹勢を増します。葉が大きくなるのは、細胞内の養分までも使い切って膨張しているからなのです。それは土中の微生物が空腹であるという合図でもあります。またぶどうの根は地中深くまで伸びますが栄養分を吸収する毛細根は地表から5~10cmのところに生えています。この部分団粒構造ができていると土はフカフカになり、空気の層ができるので水は地中へ浸透します。したがって雨量が多くても、玉割れも病気も起きにくくなります。