ギリシャのケファロニア島で造られるワイン。多くの島々が点在するイオニア海では島ごとに異なるミクロクリマやテロワールがありますが、その中でもケファロニア島はそのワインの質において際立っていると評されます。
こちらは1960年代に植樹されたマヴロダフネという地場品種を5日間マセレーションの後バリックにて熟成。畑はビオディナミ農法などを取り入れ、この地ならではの力強くも繊細なアロマを感じるワインに仕上がっています。
【ドメーヌ・スクラヴォス】
輸入元より
朝起きると、家から五分のセラーと畑へと向かい、敷地内で飼うヤギの乳を搾り、チーズを造る。島の半島の街、リクスーリに住むエヴリヴィアディス・スクラヴォス(愛称:ヴラディス)は、父親が大手ワイナリーに売っていたブドウを引取り、家のガレージで少しずつワイン造りを始めた。
家族の起源は、ウクライナで、13代前にすでにワインを造っていたという記録が残っている。徴兵され僻地で従軍したりもしていたが、やはり生まれ育った島での、動物とブドウ畑に囲まれた生活へと戻ってきた。
ワインを作り出して20年、ようやくガレージではない満足のいくセラーも手に入り(2016年)、父親の代では慣行農法だったブドウ畑も、バイオダイナミック農法なども取り入れた栽培を、家業に戻ってきてすぐに始める。そのおかげで畑は現在では活力にあふれている。
ロボラを始めとする、樹齢の高い地品種から出来上がるワインには、他の地域のワインには無い、力強くも繊細なアロマを感じる。