フランス全体のヴァンナチュール生産者を代表する造り手。こちらはフェルシベルクという特級畑のリースリングから造られていますがグランクリュ表記がありません。それはある年にINAOから特級畑を名乗ることを許されなかったため「大きな組織には虫が巣食う」という皮肉を込めてこのラベルにしたそうです。
ローズマリーのような華やかな香りと落ち着いて凝縮した旨み、厚みのあるミネラルがあり、シュレール好きにはたまらない味わいです。
【ジェラール・シュレール】
ジェラール・シュレールはアルザスだけでなく、フランス全体のヴァン・ナチュールの造り手を代表する造り手の1つですが、特に認証を取ることもなく、ヴァン・ナチュールの会にも参加することもなく、ひたすら7haの畑での仕事に精を出しています。
現当主のブルーノの父親であるジェラールの頃から、栽培する畑では何十年にもわたって一度も除草剤、化学肥料を使っていないそう。
醸造においてもブドウのポテンシャルを最大限に生かすため酸化防止剤の使用を可能な限りおさえています。
充実した奥行きのあるエキス分と、独特の鋭い酸味を持つシュレールのワインは、熟成によって他の何にも似ていないそのワインの個性をより発揮します。