2008年、非常に厳しいヴィンテージの時に造られた「ファヴォラ」。
ダリオは、ワイン造りの歴史の中で最高の状態で収穫することができた2016年に「ファヴォラ」を復活させました。
使用ブドウ品種はソーヴィニヨン、フリウラーノ、シャルドネ、リボッラ、マルヴァジア、ピノ・ビアンコの6種類。
60~70年ほどの樹齢のブドウのみを遅摘みで収穫し、6種類全てのブドウを一緒に30日間マセラシオンしています。
【ダリオ・プリンチッチ】
イタリア、フリウリにワイナリーを構えるダリオ・プリンチッチは、グラヴネルやラディコンといったイタリアのナチュラルワインの巨匠とも言える造り手たちと仲が良く、ワイン造りにも大きく影響を受けています。
元々ワイナリーの家系でなく、若いころはレストランやホテルにワインを卸す仕事をしていました。
友人たちの影響でワインを造りたくなっていったダリオは、1993年にワイン造りを開始。
スタンコ・ラディコンから栽培・醸造の技術的なことを教わりました。
ラディコンに教わったとはいえ、ダリオのワインはラディコンのそれとは全く異なります。
周囲の造り手のオレンジワインに比べ、ダリオのワインは華やかな香りにピュアでジューシーな果実を感じ、タンニンも柔らかく、重すぎません。
マセラシオン期間を少し短くして、品種個性を感じられるような造りにしています。
また、ダリオのワインの特徴として、使用しているそれぞれの品種はまず単一で仕込み、発酵途中でアッサンブラージュするそう。
こうすることでそれぞれの特徴が出ながらも味の馴染みがよくなり、より一体感が生まれるそうです。