「アンフュージョン」とは「煎じたもの」という意味で、ワインに少しだけ果皮や果粒を漬け込み、風味付けを行っています。 2015 年は、雨も少なく暑い年で、ゲヴュルツが完熟しすぎてアルコール度数が高く酸が少なかったことから、通常の仕込みでは糖分を食いきれずに糖が残ると判断し、この製法を行うことにしました。 1000 L の果汁に対して、バケツ 2 杯分(約 10 kg)の除梗したシュタイネールのゲヴュルツを網袋に入れて12か月間漬け込んでいるとのこと。 さらに熟成中は補充を一切行わず軽く酸化させることで複雑さを引き出しています。ゲヴュルツの個性を残しつつも、マセラシオンと酸化の要素がさりげなく味わいに感じられます。 マンゴーやオレンジピール、トーストしたパン、乳酸菌のような香りに、凝縮した旨みと余韻にはしょうがのようなスパイシーさがあります。 これで最初で最後かもしれない貴重なワイン、ぜひお試しください!