【輸入元より】
ピノ・ムニエ栽培の多い低地部も持つ為、プルミエクリュに留まる村だが、真南向きの中腹部で造られるピノ・ノワールの透逸性は、アイ村やブジィ村に劣らぬもので、実際多くのグランメゾンは、そのプレステージ・キュヴェの原料の多くをこの村に求めている。
36ヶ月瓶熟。シャンパーニュ地方で1番収穫開始時期が早い太陽に恵まれた村らしく、黒葡萄の作付け面積が90%を超える。
【ドメーヌ・ルネ・ジョフロワ】
輸入元より
太陽に愛されマルヌ川に育まれるキュミエール村の象徴知性と情熱のシャンパーニュ、ルネ・ジョフロワ。
アンボネイ村、ブージイ村などの特級村に決して負けないピノ・ノワール造り出すキュミエール村で、その歴史を1600年台まで溯れる生粋のシャンプノワ・ファミリー。若き当主、ジャン・バティスト・ジョフロワ氏は、「ドメーヌは、畑での作業が命」と言い切る。
「ネゴシアンとは違い、葡萄の栽培に失敗したとしても、他の栽培家から購入できるわけではないから、当然畑での作業にもっとも力が入る。」
自然堆肥、天敵虫の活用によって、15年前からほぼオーガニック。キャノピー対策も万全で、日照と風通しを十分確保するための葉落しなど、実にきめ細かく畑を管理している。
収穫に際しては、熟した葡萄だけを摘み取るために、全ての区画の収穫を1週間おきに3回行うというこだわりよう。
キュミエール村のテロワールの特徴は、抜群の日照量である。毎年シャンパーニュ地方324村の中で、一番最初にバン・ド・ヴァンダンジュが出ることからも実証される。村全体が東南向きの斜面で、マルヌ川の反射光が寒い日の温度を和らげてくれる。「山と川に囲まれたオーブンのような」地形である。
ドメーヌが所有する斜面中腹以上で栽培されるピノ・ノワールによるキュミエール・ルージュは、しばしばアイ村産やブジー村産をも凌駕する。この素晴らしいテロワールから得られる黒葡萄は、凝縮感そのもの。