土地の魅力を引き出し
唯一無二のワインを造りだす
トゥーレのワインは凛としていながらも、ストーンフルーツや柑橘の明るさが感じられます。
ワインの世界ではあまり使わない言葉ですが、程よい余韻の後に美しくキレる味わいが魅力です。
マスカットを思わせる瑞々しい香り。伸びやかで晴れやかな酸が特徴です。
短期間でドイツ全土に名を轟かせた
若手生産者をリードする兄弟
トゥーレは17世紀からこの地にワイナリーを所有している。2006年には現当主である兄弟クリストフとヨハネスがワイナリーを引き継ぎ、ワイン造りは根本的に変わりました。化学肥料や除草剤の使用を止め、手作業の仕事を大幅に増やし、収量をぐっと減らすことでワインの質は格段に上がりました。トゥーレはヘッレ(Holle)、プロブスタイ(Probstey)、シュロスベルグ(Schlossberg)などの中世から上質なワインを造るとして知られていた単一畑からもグランクリュに相当するワインを造っています。トゥーレを最も特徴づけるのは、約2000万年前に海底で形成された石灰岩土壌であり、この土壌はワイナリーが位置するザウルハイム一帯に広がっている。この特異な土壌とマインツ盆地の気候の好条件が重なることで、酸度が高くもしっかり熟したブドウが収穫されます。
無駄がなく洗練されたワイン
和食の様な繊細な食に合う作りを目指し
「かつてドイツでは、酸度が高いリースリングに石灰土壌は合わないと言われてきた。リースリングの場合、土壌が痩せていると最終的にギスギスした柔らかさの欠けたワインになってしまうと。しかし気候の変動とともにその常識は変わった。僕らのワインを飲んでもらえばわかるだろう。」彼らの畑がワインに与える個性は唯一無二だと語る。2006年に親からワイナリーを引き継いだ、ラインヘッセンのトゥーレ兄弟は、現地のメディアからも、誰もが楽しめる新しい独自なスタイルを生み出したと高い評価を受けています。2000年前は海底だった石灰土壌のブドウ畑、その粒子はとても細かくブドウの樹が吸収可能な大きさ、トゥーレの畑は40%がこの土壌でドイツ国内でも珍しいそうです。親からワイナリーを引き継いだときから化学肥料や除草剤の使用を止め、テロワールの研究など思考錯誤を繰り返し、瞬く間にその名をドイツ全土に轟かせた兄弟。彼らが辿り着いたのは、所有する石灰岩土壌の畑の特徴を実直に表した端正で透き通るようなワインです。「重くて派手なワインの時代は終わった。この土地からは、無駄がなく、洗練されたワインが造られる。欧米の比較的重たい食のみならず、和食のような繊細な食にも合うワイン。そんなワインが造りたいんだ。」と語ります。