-シャンボール・ミュジニー酷似したテロワールで育まれるシュペート・ブルグンダー-
フーバーはドイツのワイン生産地帯の最南端、バーデン地方のマルターディンゲン村にあるワイナリー。
マルターディンゲン村には、ゲルマンの地に布教に来たフランスのシトー派の修道士によってなんと約700年も前にピノ・ノワールが植えられており、名産地として名を馳せていました。
その理由は、シャンボール・ミュジニーの風景や土壌とマルターディンゲン村のそれが酷似していたこと。
土壌は貝殻石灰岩の風化土壌で、太古の昔、海だったマルターディンゲン村は、少し掘り起こすと独特の色合いの土壌が露出し、高品質なワインに欠かせない複雑味をもたらしてくれます。
その質の高さから、この地で栽培されたピノ・ノワールは、「マルターディンガー」と呼ばれていたそうです。
(今でもワイン辞典にはピノ・ノワールの同義語として、「マルターディンガー」が記載されています。)
その後戦争によって栄養が足りず、甘口の白ワインを好むようになり、戦後にはドイツと言えば甘口の白ワインという印象になってしまいましたが、マルターディンゲンの歴史を知った先代のベルンハルト・フーバーさんは高品質なピノ・ノワールのワインを造ることに情熱を燃やします。
残念ながらベルンハルトさんはご病気で55歳の若さで亡くなりましたが、一緒に働いていたご子息のユリアンさんを中心に品質を落とすことなくワイン造りを続けています。
今回ご紹介するこちらのワインは、マルターディンゲンの中でも、特に日当たりが良く、ベルンハルトさんが気に入っていた区画のブドウを使用。
2017ははつらつとした、でも強すぎない果実と、すっと通るエレガントな酸が特徴。
ピノ・ノワールに求める要素がしっかりとあり、満足度の高い味わいです。
マルターディンゲンならではの良さが詰まったこちらのワイン、ぜひ一度お試しください!!