「グラシェヴィーナ」は、クロアチアを代表する白ワイン用品種。香りは強くはありませんが柑橘の爽やかさがあり、味わいは舌の上にしっかりと旨みが乗り、穏やかな酸が続きます。
魚介類はもちろん、鶏肉や豚肉料理にも好相性。決して派手なワインではありませんが、味わいも価格も、ラインナップには必ず欲しい1本。歴史に裏打ちされた安定感のある味わいです。
【イロチュキ・ポドゥルミ】
輸入元より
創業1450年。クロアチアで最も古くから続くワイナリーです。
ボルドーやブルゴーニュが自家詰めを始めるはるか前の1700年代より元詰めを行っており、クロアチア国外にワインを売った最初のワイナリーでもあります。
ワイナリーのあるイロク地区は収穫される葡萄のクオリティが非常に高いことで知られ、ドナウのワイン王国とも呼ばれます。1953年には英国のエリサベス女王の即位式に11000本ワインを収め、今もイギリス王室のワインリストには彼らのワインがオンリストされています。
畑は全て自根 (接木していません)。葡萄はドナウ河に向かって穏やかに傾斜する、フルシュカゴーラ山(セルビア)西部の斜面に植えられています。標高は153~200m。土壌はチェルノーゼムレス(黒色の厚い腐植層、その下に炭酸カルシウムの集積層が重なります)とドナウが運んだ沖積土。所有面積は360ha。
また19世紀後半に世界的に猛威をふるったフィロキセラの被害もクロアチア東部では地質、気候的要因と国際品種が殆ど植えられていなかった関係で葡萄が生き残り、現在に至ります。